ごえんをつなぐコラム

【年金】ねんきんネットでできる便利なこと

DATE23.05.19

突然ですが、「ねんきんネット」をご存知ですか?

「ねんきんネット」とは、インターネット上で自分の年金情報や年金の見込額などを確認することができる公的年金に関するサービスです。登録を行うことで、24時間いつでもパソコンやスマートフォンから確認することができる、とても便利なサービスです。

自分の将来の年金額はいくらくらいだろうか……と、ふと疑問に思ったとき、ねんきんネットに登録しておくと、その場で年金見込額を調べることができます。ねんきんネットでできることは、次のとおりです。

①ご自身の年金記録の確認
②将来の年金見込額の確認
③電子版「ねんきん定期便」の確認
④年金の支払いに関する通知書の確認
⑤国民年金保険料に関する通知書の確認
⑥電子版「被保険者記録照会回答票」の確認
⑦「ねんきんネット」による追納等可能月数と金額の確認
⑧通知書の電子データをマイナポータルで受け取る設定
⑨源泉徴収票や社会保険料控除証明書などの再交付申請
⑩各種届書の作成・印刷
⑪持ち主不明の年金記録の検索
⑫私の履歴整理表作成

ねんきんネットでは、前回ご紹介した「ねんきん定期便」に記載されている年金記録がネット上で確認できるだけでなく、老後受け取れる年金額のシミュレーションや私の履歴整理表を作成することができます。

 

●ねんきんネットの登録方法

ねんきんネットには、日本年金機構のホームページ(https://www.nenkin.go.jp/n_net/)からアクセスすることができます。

利用にあたっては事前に登録が必要で、登録方法は次の2つがあります。

①マイナポータルからの登録 → マイナンバーカードとメールアドレスが必要
②ねんきんネットのユーザID取得 → 基礎年金番号とメールアドレスが必要

※「アクセスキーをお持ちの場合」と、「アクセスキーをお持ちでない場合」で登録方法が異なります。

マイナンバーカードをお持ちの方は、①の方法でマイナポータルにアクセスし、マイナポータル上でねんきんネットとつなげる設定を行うことで、登録することができます。

マイナンバーカードを持っていない方は、ご自身の基礎年金番号とアクセスキーを使ってねんきんネット上で登録を行います。

アクセスキーは、年に1度、公的年金の被保険者に送付される「ねんきん定期便」にも表示されています。ねんきん定期便のアクセスキーの有効期間は3カ月間となります。使用期限を過ぎている場合は、最寄りの年金事務所にてアクセスキーの交付申請を行うことができます。

またアクセスキーをお持ちでない場合は、お申し込み完了後5営業日程度で、日本年金機構からユーザIDをお知らせするハガキが郵送されます。

 

●年金見込額試算の機能で将来の年金見込額を知る

60歳まで年金制度に加入し続けるという条件で見込額を試算することができる「かんたん試算」と、今後の報酬額を詳細に入力したり、受給開始年齢を繰り上げたり、繰り下げたりした場合などはどのようになるかなど、細かく詳細に条件を設定して見込額を算出する「詳細な条件で試算」の2つの方法で見込額を計算することができます。

 

●通知書の再交付申請

ねんきんネット上で、年末調整や確定申告で使う「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」「公的年金等の源泉徴収票」のほか、年金受給者に送られる「年金額改定通知書」「年金振込通知書」等再交付申請を行うことができます。これらの書類は、ねんきんネットで手続きをすると、後日自宅宛てに郵送またはマイナポータルの「お知らせ」に電子送付されます。

日中はお仕事などの都合で役所や年金事務所の窓口に行くことが難しい場合でも、これらのサービスを活用すれば、窓口に行かなくても手続きを進めることが可能ですから、便利ですよね。

 

私も「ねんきんネット」に登録しています。自分の年金見込額の確認などに活用しています。将来必要なお金の計画をたてるときなどに、自分の年金額がわかると、より具体的な計画を立てることができて、とても便利です。ぜひ、みなさんも活用してみてください。

社会保険労務士
後藤 朱

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