合格者の声

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2020/03/16

【企業経営】パナソニック株式会社 ナレッジサービス推進室勤務 執行 修司さん 経営者の方々に対してビジネスをされている方には、是非お勧めしたい資格です。

企業経営アドバイザー検定試験合格
パナソニック株式会社 ナレッジサービス推進室勤務
執行 修司さん

経営者の方々に対してビジネスをされている方には、是非お勧めしたい資格です。

 

はじめに、現在のお仕事の取組みなどについて、差し支えない範囲で教えてください。

パナソニック ナレッジサービス推進室に在籍し、パナソニックが100年間のモノづくりで培った人づくりを核としたノウハウ・ナレッジの提供を通じて、企業規模や業種業態を問わず様々な企業の価値向上への支援をさせて頂くべく、お客様企業のお困りごとや課題の解決に向けた各種サービスの提供を行っております。
具体的には、各企業を訪問し、人材育成、モノづくりの現場改善(ムダ取りや品質課題改善など)、知財活用、製品の評価解析など、各企業が自社で解決できないお困りごとや課題をお伺いし、弊社のノウハウ活用による解決のご提案や、サービスの提供を行っております。また、より多くの企業へのお役立ち機会を増やすべく、企業のお困りごとや課題解決に取り組まれている金融機関やコンサルティング会社等とのアライアンス構築を担当させて頂いております。

 

この試験を受験されたきっかけ(動機や知った媒体)を教えてください。

日々の活動で、様々な業種業態の企業の経営者の方々と、共通の土俵で対話させて頂くための知識やスキルが不足しており、結果、潜在化したお困りごとや課題を十分に把握できなかったり、お客様自身が気づかれていない新たな成長戦略を導きだせなかったりと、お客様へのお役立ちが十分に果たせず悩んでおりました。
このままではいけないので、自らのスキルアップをしなければと、中小企業診断士等への挑戦を考えていたところに、「企業へのお役立ちを果たすため、経営者の方が持たれている課題に対する解決提案が行える人材育成を強化する」という弊室方針により、組織として、この企業経営アドバイザーの資格取得が推奨されました。
その後、(一社)日本金融人材育成協会様が弊室にお越し頂き、資格の特長や取得後の活用方法などを詳しく教えて頂く中で、この資格が「地域経済の活性化、地方創生に貢献するプロフェッショナルとして活躍する人材」を育成するという目的である点、また、企業経営という点にフォーカスされている点や、事業性評価の学習などを通して企業価値向上への手法が学べる点など、他にはない特長に興味を持ち、受験する決心をしました。

 

学習中に得られた知識や考え方などで、実務の場でも活かせそうだと感じたことはありますか?
また、知っておいて良かったと思えるオススメしたい学習内容はありましたか?

金融機関の方にとっては常識なのでしょうが、ローカルベンチマークという単語自体をこの勉強を通して初めて学びました。今までは自分流の断片的な非財務情報(ネット情報など)を通した企業の課題を把握することしかできませんでしたが、ローカルベンチマークを活用することで、財務指標と非財務情報を体系的に整理し、企業の健康状態の理解と、そこから見えてくる改善提案に活かせるのではないかと感じております。
また、生産管理の内容は、金融機関の方には縁遠い世界かもしれませんが、製造業の経営者の方々が常に意識されている内容が凝縮されていますので、特に金融機関の方にオススメしたい内容です。

 

上記の解答で知識が活かせると感じた、そのきっかけの「現場の問題や悩み」は一体どのようなことがありますか?

「自社なりに経営や生産の改善活動を行っているが、自社流でやっているので正解か間違いか分からない」「自社の常識が世間の非常識ではないか不安」という相談を頂いたり、逆に、現状の状態や自社流経営に満足され、変化を避けられるケースもお見受けしてきました。そういったときに、企業の立ち位置や変化の必要性を認識していただき、また、目線合わせをさせて頂くためにも、ローカルベンチマークは活かせるのでは、と感じております。

 

対話力向上講習を受講され、気付きやなるほどと思えたことはありましたか?

入社以来約20年間、営業を担当させて頂いておりましたが、率直に申し上げますと、気づきの連続でした。特に、今までの営業活動ではお客様に提案したい気持ちが先立ってしまい、お客様の立場にたった対話ができていなかったことで、その結果、お客様から「相談したい」と思って頂くような活動ができていなかったことに気づきました。対話の最終目的は「相手を納得させ、動かすこと」であり、そのための手段を多く学ばさせていただきましたが、手段が目的化しないよう意識しながら、お客様から「相談したい」と思って頂ける人材になりたいと思っています。

 

アドバイザーとして認定されましたが、どのように社会に活かしていきたいとお考えですか?

今回の資格取得で得たスキルを活用し、企業経営の課題やお困りごとの解決に向けた取組をご支援させて頂くことで、地域経済の活性化に貢献できる人材になりたいと思っています。とはいえ、まだまだ学ぶべきことは数多くございますので、この資格取得がゴールではなく、あくまでも、スタートラインに立たせて頂いたと考えて、今後も、自らのスキルアップや経験の蓄積につとめていきたいと考えております。

 

今この資格に興味をお持ちの方や、これから試験にチャレンジしようとお考えの方へのメッセージをお願いします。また、勧めたい方はいますか?

この資格は、経営者の方々が悩まれているお困りごとや課題解決・企業価値向上へのエッセンスが凝縮された資格ですので、資格取得に向けて勉強することで、知識はもちろん、ご自身のビジネスに活かせるような様々な気づきや学び得られると思います。
さらには、自社サービスの価値が、お客様の企業価値向上のためにつながるチャンスがあるか、あるいは、どうつなげていくか、などを考えていくきっかけになると思います。以上の点から、有形無形を問わず、何らかの形で、経営者の方々に対してビジネスをされている方、あるいは、これからビジネスされようとされている方はもちろん、まずは、企業経営のエッセンスを学びたいとお考えの方には、是非お勧めしたい資格です。

 

今後、協会へどのようなサービスや展開を期待しますか?

認定頂いた、我々、企業経営アドバイザー一人一人の責任と役割でもあると思いますが、(一社)日本金融人材育成協会におかれましては、この資格の価値を高められるよう、資格自体のさらなる認知拡大や制度普及に取組されることを期待しております。
また、企業経営をされている方の悩みや課題の解決を様々な角度でサポートできるような、新たな資格の展開を、力強く進めていかれることを期待しております。