合格者の声

VOICE

2020/03/16

【企業経営】サイボウズ株式会社 営業本部 営業戦略部勤務 田中 耕一郎さん ビジネスの仕組みや問題点といった基本的な知識を一通り網羅しています。

企業経営アドバイザー検定試験合格
サイボウズ株式会社 営業本部 営業戦略部勤務
田中 耕一郎さん

ビジネスの仕組みや問題点といった基本的な知識を一通り網羅しています。

 

まずはご自身の現在のお仕事についてお聞かせください。

入社した当初は、製品のマーケティングやプロモーションを担当していました。実は私、この会社が初めてサラリーマンとして働いた会社で、以前は音楽の世界にいたんです。大学卒業後、レコード会社にアーティストとして所属しました。今でもたまに仕事で歌ったりしています。
現在の所属は営業本部になりますが、ビジネスデザイングループというところにいまして、特段「これをやれ」といった指示を受けるのではなく、営業内で「これは面白そうだな」っていう動きを嗅ぎ付けて、「ちょっとやってみようよ」とか「こういう風にしよう」と進めていく感じで仕事をしています。実際にはパネルや雑誌・チラシといったクリエイティブ制作のディレクションや、営業企画など幅広い業務をさせてもらっています。
特にここ半年は、医療介護分野で面白い出会いや繋がりがありました。弊社のkintoneというサービスを活用していただいている何人かのお客様が積極的にブログとかで発信してくれていて、「この人達(この業界)が抱えている課題を解決したい!」と思い、そのアイデアを膨らませているところです。

 

企業経営アドバイザーを取得したきっかけを教えてください。

きっかけは、中小企業診断士の勉強をしようと思って、TACに通っていた時期がありまして、それに関連する知識だということでTACからお知らせをいただいて知りました。内容を見たところ、学びたかったことにほぼ近かったので受験することにしました。
入社して始めに担当をしたのがマーケティングで、経営者の方とお話しをさせていただく機会が多かったのですが、お聞きする内容の半分くらいは分かっていなかったんじゃないかなと感じてしまったんですね。ビジネススキルや知識がより必要だと感じていたこともありました。
数字を見る力を養う企業財務や、知っていればリスク回避にもなる法務、顧客に多い製造業のことを理解できる生産管理など、業務上その都度バラバラに理解していたことが、この資格の取得を通して学問的知識として体系的に裏付けられたと思います。

 

学習中に得られた知識や考え方などで、実務の場でも活かせたと実感した事はありますか?

例えば、ビジネス系のテレビや新聞をみたときに、学習前と比べて、5分間で見て得られる情報量が総じて増えましたね。数字に関することや用語などの理解が変わったと思います。
社長が「営業利益」と言わないで、あえて「経常利益」と言った時の意味に気づけたり、旅館業や宿泊業のお客様は設備投資や固定費のウエイトが大きいから「EBITDA(財務分析上の概念の一つ)」を見ているんだ、とか言葉の意味をきちんと理解したりできるようになりました。同じように、お客様との対話の中で「多分これはあそこで、こういう悩みなんだな」とか「この方はこういうところを重点的に考えたいんだな」といった部分にも気づけるようになったかなと思います。そのせいか、経営者の心に入り込めるというのか、仲良くなれるような気がします。

 

対話力向上講習を受講され、気付きやなるほどと思えたことはありましたか?

私は話題を振る時に話を広げがちなのですが、相手側が答えやすい質問の投げかけをしないと、結局は自分が聞きたかったところに辿り着くことはできません。だからこそ質問の都度、5W1Hを意識しなければいけないと感じました。
また普段の会話と違い、仕事をしている中では図々しさも必要だと感じました。課題について尋ねれば、ぱっと仰っていただけるのですが、「その課題の原因は何ですか?」とか「どうしてですか?」と繰り返し聞いていくことで、ようやく本当に知りたかった問題に辿り着くことができます。そうやってしつこく食い下がる場面もありますので、それが許される関係性を作っておかないと、相手を怒らせてしまうかもしれません。「本当に本質的な問題に辿り着きたいんです」とこちらが思っているということを、事前にわかっていただける、そんな人間性を養うことが必要だと思っています。その上で、対話力向上講習のテクニックがあり、やっとその問題に辿り着けるような気がします。

 

これから試験にチャレンジしようとお考えの方へのメッセージをお願いします。

企業経営アドバイザーは、ビジネスの仕組みや問題点といった基本的な知識を一通り網羅していて、効率的であり、診断士と比べると取得コストも低いので、特に若い人にはおすすめです。学生の方なら数字の読み方や事業性評価の知識で就職先を分析し判断できるのですから、すごく良いと思います。
また企業法務の知的財産に関する部分で言えば、インターネットで見つけた画像を資料に使ってしまったり、記事をキャプチャして回覧したりするのは、著作権法違反だということに気付いていない人が少なくありません。社会人としてのリテラシーを上げる新入社員研修にも良いと思いますし、ベテランにとっても、足りていない知識の補充や、理解度の確認、知識のアップデートにうってつけだと思います。
私自身、これまでに本当にたくさんの経営者の方とお話しさせていただいていて、経営者の方の気持ちや悩みというものを学ばせてもらっています。その中で「こんなところを見ているんだ」とか「こんな風に考えているんだ」といったことに気づくことができるのが面白く、仕事を楽しいと思ってやっています。日本は中小企業の比率が高いので、そういった企業の経営者の役に立っていきたいなと思っています。