合格者の声

VOICE

2021/07/08

【企業経営】橋本伸行さん どのような職業の方でも、学習することで非常に視野が広がります!

企業経営アドバイザー
橋本伸行さん
2021年3月試験合格

どのような職業の方でも、学習することで非常に視野が広がります!

まずは現在のお仕事についてお聞かせください。

昨年春に61歳で退職したことを機に東京から地元の大阪へ戻りました。現在は親戚の会社のコンサルティングを行いつつ、消費財メーカーの新規事業顧問、ベンチャー企業のCOO(最高執行責任者)等への就活もしています。

今年度は、ファイナンシャルプランナーの資格取得も目指しており、地域企業の元気を支える不動産事務所を開店させたいとも考えています。地元の会計事務所や法律事務所とも連携しながら、地域企業の経営全般、事業継承、遺産相続(安易にマンションを建てたり土地を売ったりしない)のアドバイスをする「総合診療医」をイメージしています。地域の企業や多くの方に感謝されながら報酬がいただけるようにして行きたいと思います。

これまでのご経歴と独立の経緯について教えてください。

東証一部上場の消費財メーカーに勤務していました。営業畑でキャリアを積み、国内事業本部長、常勤監査役を務めて定年退職しました。退職後は他企業からのオファーもいただきましたが、長らく東京で単身赴任をしていたことや、親の介護もありましたので、地元の大阪へ戻ってきた次第です。

地元に戻ってからは、漠然とですが、社会貢献できるような仕事、地域や中小企業の夢を一緒に実現するお手伝いをして、人の役に立ちたいという思いがありました。また、セカンドキャリアでは、前職での企業戦略や企業経営全般に携わった経験を活かしてコンサルティング業ができたらいいなとも思っていました。

当初は、人材紹介会社への登録もして、オファーも数多くいただいたのですが、希望していたような仕事の依頼は少なく、前職での人脈や販路の紹介といった、営業の手助けの依頼案件が多く、殆ど見送ることになりました。中には経営戦略、新規事業の立ち上げ、商品企画等、支援したいと思う案件もありコンサル契約をしていましたが、報酬や手数料等を考慮するとコロナ禍の中小企業にはとても負担が大きいものばかりでした。

夢物語かもしれませんが、私は、できることなら、経営者と一緒にコツコツ積み上げていって感謝をされるような、そういう活動がしたいと考えています。

企業経営アドバイザーを取得したきっかけを教えて下さい。

セカンドキャリアでコンサルティング業を、と調べていた時に、日本金融人材育成協会のホームページで企業経営アドバイザーという資格があることを知りました。

私は、「成功体験」と言いますか、夢を一緒に実現していくことに喜びを感じるタイプで、経営者と伴走できるアドバイザーやコンサルティングのような仕事をして、社会貢献を実現したいと思い描いていたところに、企業と地域社会に寄り添う「実践型コンサルタント」というフレーズを目にして、とても惹かれました。肩書としても「企業経営アドバイザー」は魅力的でした。事業承継した会社の再生コンサルタントをする上でも役に立ちそうでしたし、これまでの自分の企業経験の整理も兼ねて学習を始めました

 資格勉強はどのように取り組みましたか?

これまで実践してきた経営全般の知識を整理するという意味で、振り返りながら学習しました。これくらいのことを知っていれば、当時そんなに苦労しなかったのにと感じましたね。

開発、生産、人事、財務、キャッシュフロー等、一通り実務で取り組んできましたので、全ての分野に対して経験知があります。ですから、さほど難しいということもなく知識の整理ができました。ただ、事業を評価するための財務定量分析等、公式を覚えて解くような問題は、これまでは機械的にやってきていたものですから、暗記をして自力で計算するというのは、年齢のこともあって少々辛かったです。

「対話力向上講習」はいかがでしたか?

これまでは、今までの経験知がありますので、どうしてもすぐに答えが頭に浮かんでそれを言ってしまいがちでした。しかし、そんな答えは経営者自身も長年会社を経営しているものですから、分かっているものです。第三者の私よりも現場で苦労もしてきていますので「何が問題でどうしたら良いか」ということは実によく分かっています。けれども、「分かっているけれどできない」というのが本音のところです。「分かっているのになぜできないのか?」、「他の方法はないのか?」といった真の課題に経営者自らに気づいてもらう必要があると思いました。

また、自分が主となり上から指示してしまいがちな点にも気づきましたので、経営者の「分かっているけれどできない」、その理由を飲み込んで、そこを経営者自身から聞き出すような対話が必要だと実感しました。新しい学びがありとても有意義でしたので、所々もっと長く時間をとれるとより良いと思います。

今後の展望・目標について教えてください。

会計事務所や法律事務所と連携をして、事業承継や経営全般のアドバイスができればいいなと思っています。

また宅建の資格を持っていますので、アパート経営や相続、不動産の相談に乗りながら信頼を積み重ねていき、地域のよろず相談を受け付けられるようになりたいなと考えています。

事務所開設もまだですが、それでも私を信頼して報酬をいただけるということであれば、ぜひ地域企業のお手伝いをさせていただきたいと思います。まだまだ具体的には決まっていないこともありますが、このまま引退することは考えていませんので、色々と手を出していきながら道を作っていこうと思います。

 企業経営アドバイザーをどのような方にオススメしたいですか?

金融機関や会計事務所、法律事務所、不動産業等にお勤めの方には必須の資格であると思います顧客からの信頼が得られ、本業の実績につながります。

私は前職の本社事業戦略部部長として経営参画したのが54歳でした。それまでは、営業部門一筋で、事業本部長時代になってから経営のいろはを学ぶことに大変な苦労をしました。若いうちに経営の学習をしておけば良かったと後悔しています。企業経営アドバイザーは、企業経営の教科書のような学習内容で、より実践的な試験問題ですので、学習したことが実社会でとても役に立ちます

40代でも50代の方でも、今からでも遅くありませんし、例えば、今急にあなたがお勤めの会社で役員に登用されたとしても、自分がするべきことが明確に分かります。もし、あなたが脱サラをしたとしても社長がしなければいけないこと、どんな業種でもあっても、会社の経営が分かります。

また、若い方には必ず取得してほしい資格だと思います。

どのような職業の方でも、若いうちに学習しておけば非常に視野が広がります。誰もが、いつ管理職・経営者になるかもわかりません。企業経営アドバイザーのような経営全般の知識を若くして持っていることは損になることはありません。独立を考えている方も、企業経営アドバイザーの学習をしておけばすぐに対応できます

私自身、若いうちから学習していればもっと早くに本社の経営管理部門へ行けたのかなと振り返ることがあります。一層のこと、新入社員は全員取るというかたちを企業が決めてしまうのも良いかもしれません。

老若男女、職業に関わらず是非、企業経営アドバイザー資格の取得をお勧めします。