合格者の声

VOICE

2020/12/25

【企業経営】都市銀行勤務 鹿島清人さん 自身のスキルアップが30年勤めた金融界への恩返し

企業経営アドバイザー検定試験合格
都市銀行勤務
鹿島 清人さん

自身のスキルアップが30年勤めた金融界への恩返し

まずはご自身の現在のお仕事についてお聞かせください。

都市銀行で法人営業を担当しています。

平成3年に新卒で入社してから約30年間、法人営業を担当しているので、現場一筋の人間です。これまでに個人経営の商店から大企業まで様々なお客様を担当させていただきましたが、現在は主に「中小企業」を担当する部隊で仕事をしています。

現場の目から見て融資のあり方は変わってきていますか?

間違いなく変わってきていると感じます。特に地方銀行や信用金庫ではっきりしているのではないしょうか。

現在は一昔前のように担保で融資が決められる時代ではありません。貸借対照表や損益計算書に表れない企業の強みをどのように収集していくかが重要です。企業が利益をつくる仕組みや経営の本質的なところを銀行員が理解する必要性が求められています。

これまでの仕事の中で思い出深いエピソードはありますか?

銀行では定期的に異動がありますが、従来よりもその間隔が長くなってきています。5年くらい同じエリアにいると企業の変化を見届けることができます。

一番印象に残っているのは、私が初めて担当した海外からのM&Aです。その企業は一度倒産し、ファンドがお金を出して再生したのですが、事業が波に乗っても融資を得ることがなかなか難しく、皆で頭を悩ませました。そして知恵を絞る中で、最終的に海外企業の傘下に入ったのですが、そこがとても優良な企業でしたので信用力が一気に改善し、最終的に100億単位の融資が簡単に調達できるようになったのです。一度は倒産というところからの巻き返しでしたので、私にとっても良い思い出で、またビジネスの変化の速さを感じるエピソードでした。

担当した当時に経営状況が思わしくない企業でも、多くの場合3、4年経つと状況が改善されるもので、従来よりも良い条件で融資を調達できるようになります。私が助言したことで結果がでた企業の経営者からは「あんたの言うこと聞いてよかった」という言葉をいただくこともあり、やりがいに繋がります。

総じて金融機関は表に出ることのない裏方の仕事です。しかし、中には本社ビルが持てるようになったお客様など、裏方としてですが「会社の歴史の1ページ」に携われることがあります。そういうときはこの仕事をしていてよかったと心から思いますね。

企業経営アドバイザー以外にも資格を複数(※)お持ちですが、どのような動機で取得されたのですか?

(※)証券アナリスト、中小企業診断士、FP1級、宅建士

順番としては「証券アナリスト」をはじめに取りました。入社当時は大企業の法人営業を担当しており、まだまだ半人前の営業マンでしたので、どうしたら経営者に信頼してもらえるだろうかと考え資格を取得しました。

次が「ファイナンシャルプランナー1級」。こちらも企業オーナー様とより深いコミュニケーションを取りたいという思いで取得しました。

その次の「中小企業診断士」は、私の担当先が中小企業主体になってきているというのと「セカンドキャリア」を考えて取得しました。中小企業診断士は経営者の相談に乗るという点では今までの仕事と同じですが、財務だけでなく経営全体の観点から助言をしなければなりません。40代後半の頃に社内でセカンドライフを考える研修があり、そのときに将来どのようなことがしたいかを改めて考える機会があったことがきっかけです。

企業経営アドバイザーを取得したきっかけを教えてください。

昨年12月に中小企業診断士の合格通知を受け取ったタイミングで、ちょうど資格の学校TACの校舎で「対話力向上講習」のポスターを見つけて「企業経営アドバイザー」資格の存在を知りました。やる気で燃えているうちに実技面の力もつけたい!という思いで申し込みました。

「対話力向上講習」はいかがでしたか?

普段からお客様と対話する機会は多いので、比較的自信はありましたが、実際に講習を受けてみて「傾聴」の難しさや「相槌の入れ方」など多くのことを学びました。「ああ、そうだったのか。」と気づかされることも多々ありました。

私は営業経験が長いため、どうしても営業色が出てしまうようでフラットな対話ができていないと気付けたことは大きかったです。

また、これまでは経営者との話のほとんどが「お金」に関することでしたが、企業経営アドバイザーと中小企業診断士の資格取得を経て、お金に関すること以外の比重が良い意味で増えて、経営全般の話ができるようになりました

正直、これまでは私自身が経営のための組織に関する話にあまり関心が持てていませんでしたが、今は経営者が組織上の問題に対して何を悩んで、どのような組織を目指しているのかということに自然と関心を持つようになり、私が良き相談相手になって企業の問題を共に解決していきたいという意識で経営者と対話するようになりました。

今回の資格取得を踏まえて、将来設計に変化はありましたか?

現時点では「いつ会社を辞めて独立する」など具体的なことは考えていませんが、将来のことを考えて中小企業診断士資格取得者の勉強会に参加しています。

銀行員としてのキャリアを考えてみても、3年後にはグループ会社へ行きたいのか、それとも独立して外でやっていくのかを決めなければなりません。時間はあるようでない状況です。今は自分の実力や可能性を探りながら、必要な力を身に付けていこうと思っています。

既に独立している人にお話を聞くと、皆さん「独立したほうが良いよ!」と言いますけど(笑)。いずれにしても中小企業の支援というところはベースにして、その中で自分がどのような特色を出していけるかを深めていきたいです。

これから取り組んで行きたいことを教えて下さい。

まずは銀行員として、お金を貸す・預かるに留まるのではなく、経営者と一緒になって企業を育てていけるような仕事がしたいと思います。

特に、今は廃業の問題が深刻で、ここ数年間は今まで以上に金融機関の支援が求められると感じています。事業を次の世代につないで、継続していくためには企業の生産性をあげていく必要があり、中小企業にとってはITを取り入れていくことも重要です。そのためIT関連の資格取得も検討しているところです。

今まで自分に無かった知識を補強しながら、少しでも企業の生産性向上に貢献していきたいですし、それが30年近く生きてきた金融という世界への恩返しでもあると考えています。

最後にこれから受験される方にメッセージをお願いします。

金融機関にお勤めの方など、企業経営者と関わる仕事をしている方たちは、ある程度広く浅く経営の基礎を勉強したほうが良いと思います。そういう方に、「企業経営アドバイザー」をオススメしたいです。

特定のことしか知らないというのは、これからの時代にはしんどいことです。その点、「企業経営アドバイザー」の学習を通じて、体系的に整理された経営の基礎知識を得るということは意義があることだと思いますし、知識の点と点がつながっていくと、全体の知識・理解が深まるものです。
ぜひ頑張ってください。