合格者の声

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2025/05/26NEW

【企業経営アドバイザー】 キヤノンシステム アンド サポート株式会社勤務 横原 理沙 さん お客様の経営課題を正しく捉え、最適な解決策を提案できる営業支援者を目指して

企業経営アドバイザー検定試験合格
キヤノンシステムアンドサポート株式会社勤務
横原 理沙 さん
2024年11月認定

お客様の経営課題を正しく捉え、最適な解決策を提案できる営業支援者を目指して

これまでのご経歴と現在のお仕事について教えてください。

私は、キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンシステムアンドサポート株式会社に勤務しております。

当社は中小企業のお客様に「ITでお客様の進化を支援する」ことをミッションとしており、お客様の課題やご要望を把握し、課題解決のための計画策定から選定・導入・運用・保守、そして人材教育までをトータルでサポートしています。また、お客様が抱える経営課題解決のお手伝いも行っています。

私は新卒で入社して約20年、これまで様々な役割を担ってきました。お客様や同僚に恵まれ、良い人間関係の中で仕事ができていることに感謝しています。子育てをしながらキャリアを築いていく中で、仕事と家庭の両立の難しさも経験しました。時短勤務やシフト勤務など、限られた時間の中でもお客様一人ひとりと向き合い、信頼関係の構築を大切にしています。

現在の営業支援部門に配属されたのは2年前。これまでのバックヤード業務での経験を活かし、よりお客様に近い立場で貢献したいと考え異動しました。営業支援部門では、お客様から寄せられた経営課題・業務課題について解決策やプロセスを営業担当者と検討し提案します。その過程では、当社製品を軸としながら市場にある多くのサービスを組み合わせ、顧客に合った最適なソリューションを考案します。

競合する企業も多いのですが、無事受注に至り、思い描いたソリューションが軌道に乗って顧客の課題を解決できた時の充実感は何事にも代えがたいものがあります。

企業経営アドバイザーを取得しようと思ったきっかけについて教えてください。

2年前に部署異動をした際、自分のスキルに課題を感じ、スキルアップを目指すことにしました。初年度にセキュリティ関連の資格を取得後、翌年には上司の推薦を受け「企業経営アドバイザー」に挑戦しました。

中小企業の経営層の方々とお話しする機会が増えていく中で、単なるIT営業としての知識だけでは通用しないと感じていました。経営に関する知識を深め円滑なコミュニケーションを取れるようになりたいと考え、この資格取得を目指しました。

会社としても人的投資に力を入れており、こうした資格取得を支援する体制が整っています。上司からも私の成長のために必要だと勧められたことが、受験を決意する後押しとなりました。

学習中に得られた知識で、実務の現場でも活かせそうだと感じた点はありますか?また、他の人に薦めたい学習内容はありましたか?

学習を通じて最も印象的だったのは、財務に関する知識です。私は数字に対する苦手意識があり、これまで直感や感覚で物事を判断しがちでした。しかし、企業の収益構造やビジネスモデルを理解するには、財務の視点が欠かせません。

特に、B/SP/Lの見方を学ぶことで、企業の本質的な課題に気づく力が養われました。これまで表層的な情報のみで判断していたのが、今では財務諸表を読み解く力を身につけたことで、企業の現状や課題を多角的に分析できるようになりました。

例えば、損益分岐点の計算などは苦手意識がありましたが、学習を通してその意味や重要性を理解していくうちに楽しく感じるようになりました。今では、お客様の事業計画を検討する際にも損益分岐点の視点を取り入れることで、より具体的な提案ができるようになっています。

この学びは、業種を問わず多くの方にとって有益だと感じています。金融業界のように専門知識が必要とされる分野はもちろんのこと、私のようなIT系商社で働く方にとっても中小企業のお客様と接する上で大変役立つ内容です。

特に、営業現場でお客様と対話する中で、この学びが生きる場面は多くあります。私は現在41歳ですが、もっと早く始めていれば知識の広がりがさらに大きかったのではと感じています。

ただ、今でも学ぶのに遅すぎることはないと思います。育児が落ち着き、家族の理解もあって、ようやく自分のために学ぶ時間を持つことができました。子育て中の皆さんにも、おすすめできる資格だと思います。

学習方法や、学習継続の工夫を教えてください。

TACの教材を利用し、紙のテキストと動画を併用しながら学習を進めました。平日は家事が終わった夜の時間や会社に行く前の朝の時間に、休日は子どものサッカー練習を見守りながらグラウンドのベンチなどで学習していました。

34か月の学習期間でしたが、「毎日少しでも教材に触れること」を意識して継続しました。苦手な分野である財務は、同じ動画を何度も繰り返し視聴することで理解を深めました。3回目あたりから少しずつ内容がつながり、「楽しい」と感じられるようになったのが印象的でした。

会社からも「業務時間中にスキルアップ目的の学習はOK」という理解があり、業務との両立もしやすい環境でした。上司や家族の理解にも支えられ、集中して学べたことに感謝しています。

対話力向上講習を受講した感想を教えてください。

社内メンバーと受講した対話力向上講習では、経営層との対話において求められる姿勢や聞き方、言葉の選び方を学ぶことができました。普段関わりのない部門の社員とも対話する機会があり、自分では気づけなかったコミュニケーションの癖や、他人の良いところを取り入れる学びがありました。

特に印象に残ったのは、経営デザインシートなどのツールの活用方法です。これまでは「どう使えばいいのか」「何のために使うのか」が曖昧でしたが、講習を通してその意義を再認識することができ、実務でも活かせそうだと感じました。

企業経営アドバイザーの学びを、今後どのように仕事や社会に活かしていきたいですか?

今後は、経営層の方々と信頼関係を築きながらお客様の経営課題を正しく捉え言語化し、優先順位を整理したうえで具体的な解決策を提案できる営業支援者を目指していきたいと考えています。

今回の資格取得を通じて得た知識は、まさに営業力強化の一助となるものであり、今後もお客様の売上拡大に貢献できるよう活かしていきたいと思っています。

これから資格取得を目指す方へのメッセージをお願いします。

この資格は、私にとって成長のきっかけとなりました。営業活動の幅を広げるだけでなく、自分自身の人生においても、ものの見え方が広がったように感じています。

経営層と深い話をすることに自信が持てない方も多いと思いますが、この資格で得られる知識は必ずプラスに働くと思います。どの分野の方でも、今後のキャリアに役立つ内容ではないでしょうか。もし資格取得に迷っているなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。