合格者の声

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2025/05/12NEW

【DX経営アドバイザー】SOMPOリスクマネジメント株式会社勤務 佐藤 大地 さん キャリアに新たな視点をもたらす資格取得の歩み

DX経営アドバイザー検定試験合格
SOMPOリスクマネジメント株式会社勤務
佐藤 大地さん
2025年1月認定

キャリアに新たな視点をもたらす資格取得の歩み

これまでのご経歴と現在のお仕事について教えてください

現在、SOMPOリスクマネジメント株式会社で営業企画職に従事しています。当社は、損害保険事業を中心とするグループ企業の一員で、リスクマネジメントを専門としたコンサルティング会社です。

具体的には、損保ジャパンからの問い合わせを受け、当社が提供する多岐にわたるサービスの中から適切な部門へつなぐ役割を担っています。従来から得意としてきた大企業向けチャネルに加え、現在は中小企業向けチャネルの構築にも取り組んでおり、企画立案から営業活動まで一貫して携わっています。

今年の3月に入社し、現在の勤務先は3社目となります。前職では、従業員約50名規模のコンサルティング会社にて1年間、コンサルタントとして勤務していました。それ以前は新卒で入社した日立物流(現:ロジスティード)に10年以上在籍し、現場業務をはじめ、営業や企画など複数の部署で幅広い経験を積みました。これらの経験は現在の業務にも活かされており、特に部門横断的なプロジェクトや、多様なチームとの連携において、大きな強みとなっています。

佐藤さんは中小企業診断士資格をお持ちとのことですが、いつ頃取得されたのでしょうか?

2022年に、1社目での勤務の終盤に取得しました。当時、本社で部門横断的な業務を担当していた中で、経営全体の知識を身に付けたいという思いから勉強を始めました。

診断士資格は、一次試験合格後、大学院の「養成課程」を通じて取得しました。土日を使って通学しながら平日は業務に従事していたため、スケジュールは非常にハードでしたが、さまざまな業界から集まった社会人と共に学ぶことで、大きな刺激を受けました。

DX経営アドバイザーを取得しようと思ったきっかけについて教えてください。

資格を知ったきっかけはSNSでした。知人の中小企業診断士の方がFacebookで発信していた投稿で、TACが開催するガイダンスの告知を見て、「こんな資格ができたのか」と興味を持ち、すぐに申し込みました。スケジュールの都合でガイダンスには参加できませんでしたが、DXというテーマはどの業界においても避けて通れない課題だと感じており、自身の知識を深める絶好の機会だと考えました。

診断士資格を保有していたため、検定試験の一部が免除(※される点も魅力でした。その結果、すぐに実務に活かせる本質的な部分に集中できたことが、学習意欲をさらに高めるきっかけとなりました。

※DX経営アドバイザー試験には免除制度があり、中小企業診断士や情報処理技術者試験などの合格者は「デジタル領域」の試験が免除されます。この免除制度を利用することで、具体的なDX推進の知識や支援ノウハウの学習(「DX経営領域」)に集中して取り組めます。

学習方法としては、主に配布されたテキストとトレーニング教材を活用し、繰り返し読み込みました。動画コンテンツもすべて視聴し、まとまった時間を確保できる週末を利用して、1日1〜2本を目安に進めました。

学習中に得られた知識などで実務の現場でも活かせそうだと感じた点はありますか?また、他の人に薦めたい学習内容はありましたか?

特に印象的だったのは、DX導入における現実的なステップの重要性を学べた点です。例えば、いきなり高コストのITソリューションを導入するのではなく、段階を踏んで少しずつ導入していく現実的な考え方は、非常に腑に落ちました。このようなアプローチは、今後どの業界や企業においても応用可能な考え方だと実感しています。

DXという言葉だけにとどまらず、その背後に込められた「経営変革」の本質を学べる点が、この講座の大きな魅力だと思います。経営者の思いやビジョンを可視化するプロセスを学ぶことで、業種を問わず、あらゆるビジネスパーソンにとって価値のある学びだと感じました。

また、経営デザインシートの使い方を学べたのも非常に有意義でした。診断士としての実務の中で経営デザインシートに触れる機会があり、特に中小企業の経営者との対話ツールとして役立つ印象を持っていましたが、DX経営アドバイザーの学習を通じて改めて深く理解することができました。この学びは、今後の実務においても大きな武器になると考えています。

対話力向上講習を受講した感想を教えてください。

非常に有意義な時間でした。最初は講習を“受けるだけ”のつもりで参加しましたが、他業種の方々とグループワークを行う中で、想像以上の学びと交流を得ることができました。特に、経営デザインシートを実際に作成するワークでは、項目ごとの言語化が求められ、思考の整理とともに視野の広がりを実感しました。

また、ロールプレイ形式でのヒアリングや提案も、コンサルタントとしての視点を磨くうえで非常に有益でした。自分がコンサル役を担当した際には、思い通りに進められず苦戦する場面もありましたが、そうした経験も含めて実践的で多くの学びを得ることができました。

DX経営アドバイザーの学びを、今後どのように仕事や社会に活かしていきたいですか?

DX経営アドバイザー資格で得た知見を、現職でのITシステム導入や拡販業務に活用し、経営と一体となったDX支援を実践したいと考えています。また、中小企業診断士としても、企業のDXニーズに応える形で活用していきたいと考えています。さらに、事業承継分野への関心を深めながら、補助金などの知見と組み合わせることで、新たな支援手法を模索していきたいと思います。

これから資格取得を目指す方へのメッセージをお願いします。

DX経営アドバイザーは、「資格を取得する」という一過性のゴールではなく、取得までのプロセスで得られる知識そのものに非常に大きな価値があります。学習を進める中で、DXという言葉の本質や、経営における変革の重要性を深く理解することができます。

特に、実務に直結する具体的な学びが多い点がこの資格の魅力です。例えば、経営デザインシートの活用法や、段階的にDXを導入していく方法論などは、すぐに現場で役立てることができます。少しでも関心をお持ちの方は、ぜひ挑戦してみてください。学びを通じて得られるスキルや視点は、資格取得後も長くあなたのキャリアを支え続けるはずです。