合格者の声
VOICE地域経済の活性化、社会課題を解決するプロフェッショナル養成
合格者の声
VOICE2025/04/30NEW
税理士法人MOVE ON勤務
土井 有香さん
2024年12月認定
私は税理士法人に勤務しており、会計業務全般、日々の帳簿の記帳や決算書・申告書の作成などを担当しています。それに加えて、顧問先の役員会の資料作成やファシリテーションなど、経営に関わるサポート業務にも携わっています。
また、最近では補助金や助成金の申請支援なども行っており、業務の幅は広がってきています。今の職場には12〜13年ほど勤務しており、前職でも企業の経理部におりましたので、ずっと会計業界で仕事をしてきたことになります。
会計業務や事業計画書の作成支援などを通じて、事業承継や後継者支援に関わる機会が増えてきたのがきっかけです。特に中小企業の経営者は高齢化が進んでおり、家族内承継や事業の引き継ぎのニーズが非常に高まっていると感じていました。
そうした中で、税務や会計以外の知識、特に相続や事業承継の仕組みについても学びたいと思い、検索をして見つけたのがこの資格です。幅広く体系的に知識を身につけるにはぴったりだと思い、受講を決めました。
はい、税務以外の支援も幅広く行っています。事業承継については事業承継税制などの申請支援や、相続対策、承継計画の策定支援なども行っています。
経営会議にも参加し、経営者に伴走しながら支援しています。当法人の代表と私で顧問先に深く関わるケースも多いです。
「経営承継編」は対話スキルを学ぶ内容で、これまでの経験を再確認する意味でも有意義でした。「制度理解編」は事業承継に関わる制度や相続・株式の分割など、より実務寄りの知識で、すぐに業務に活かせそうだと感じました。
特にご家族を含めた事業承継の全体像やタイムスケジュールの立て方などは、クライアントとの対話の中でも活用できると思います。テキストもわかりやすく、あとから振り返って学び直せるのも良かったです。
後半の制度関連の部分はやはり難しく、1回聞いただけでは理解が追いつかないところもありました。税務と関係のある内容は比較的馴染みがありますが、それ以外の分野についてはもう少し復習が必要だと感じました。
あります。現在担当しているお客様はご子息への承継がスムーズに進んでいますが、後継者がいない、またはまだ決断されていないケースも多いです。M&Aも選択肢ですが、まだ迷われている経営者もいらっしゃいます。
特に財務基盤が弱い場合や、経営者が承継を後回しにされている場合は、支援の難しさを感じます。
最近多いのは「この取り組みに使える補助金はないか?」というご相談や、「良いツールはないか?」といったIT導入に関する質問です。
また、深刻なのは人材不足の問題です。特に地方では採用が難しく、外国人材や元自衛隊の再就職支援なども視野に入れた提案をすることもあります。
勤怠管理などのツール導入も提案するケースがありますが、予算に限りがある中小企業が多いため、IT導入補助金の活用も併せて提案しています。
経営デザインシートについては、以前から国のツールとして存在を知ってはいたものの、実際の業務でしっかり活用できているとは言えませんでした。ツール自体は精緻に設計されており、事業承継の支援にも活かせる内容ですが、多くの事業者がその存在を知らず、私たち専門家も意識しないと埋もれてしまいがちです。
ただ、実際の対話や支援の現場では、経営デザインシートに書き込むような内容、たとえば強みやビジョン、今後の方向性などをヒアリングし可視化するプロセスは日常的に行っています。社長の想いや将来像を言語化し、第三者や従業員とも共有することは、新たな気づきや方向性の明確化にもつながるため、今後もこうしたツールを効果的に活用していきたいと考えています。
私は「第三者としてどう寄り添えるか」を常に意識しています。経営者は自分の事業については詳しいですが、それ以外の情報に乏しい場合も多いです。
そういった方に対して「こういうやり方もありますよ」と提案できる存在でいたいです。補助金の活用や、利益率の高い部門に注力する提案など、寄り添った支援を心がけています。
この資格の学習は決して学んで損にはなりません。オンライン受講で自分のペースで進められますし、私はジムで走りながら動画を聞いて、わからなかった部分をテキストで確認するという方法で取り組みました。
最初から完璧を目指さなくても、部分的に学んでいくことで後々の実務にも必ず活かせると思います。