合格者の声

VOICE

2021/09/30

【年金検定1級】金融機関勤務 飯山 高康さん 何よりも自信を持って相談相手になれることが大きな成果です

年金検定1級合格
金融機関勤務
飯山 高康さん
2021年3月試験合格

何よりも自信を持って相談相手になれることが大きな成果です

現在のお仕事についてお聞かせください。

金融機関(協同組織金融機関)で、主に人事・総務部門を統括する役員の立場で仕事をしています。職員の給与・社会保険料等人件費の予算管理や企業年金制度の管理のほか、育児・介護休暇取得者、傷病者、今後定年を迎える職員に対する各種のアドバイスなどを行う機会もあり、年金に限らず広く労働・社会保険に関係する業務に関与しています。

年金検定1級を受験したきっかけを教えてください。

10年以上前に社会保険労務士の資格を取得しました。

企業内社労士として、資格取得等を通じて学んだ知識を仕事に活かしているつもりですが、その中で、特に年金の分野については改正事項も多く、また具体的な年金計算等実務的なノウハウが不足していると痛感することが多く、具体的に年金の相談やアドバイスができるだけの実務的な知識が必要と考えていました。そのような折、年金に特化した難易度の高い年金検定1級の試験制度が発足することを知り、早速受験することを決意しました

学習方法で工夫したことを教えてください。

毎日の仕事を終えて、帰宅後に一定の学習時間を確保するのは易しいことではありませんでしたが、試験範囲やレベルの全体像をつかんだ後、試験日から逆算して一週間単位で学習計画を立て、進捗管理を徹底しました。

週末は、土曜日を調整日として平日にこなせなかった範囲を終わらせ、日曜日は一週間分の復習日に充てました。こうすることにより一週間単位で、予定していた範囲の学習が完結できたと思います。

年金制度は奥が深く複雑で、経過措置や改正事項も多いため、細部まで正確に理解し、覚えるのに苦労しました。年齢的に60歳を過ぎているせいか、若い頃と違って体力だけでなく記憶力の衰えを痛感しました。試験対策では「理解すること」が重要ですが、どうしても「暗記すること」も必要なので、暗記すべき部分は繰り返し繰り返し確認して暗記に努めるようにしました。

ただ、年金検定1級で多くの部分を占めるのは「計算」であり、計算問題で正解に至るには「手を動かすこと」です。身体(手)が自然と動き出すくらいまで覚える(理解する)ことが一番重要だと思います。

学習で得られた知識や考え方を、今後どのような場面で活用していきたいですか?

本格的な少子高齢化社会を迎える中で、年金制度や医療保障制度をはじめとした社会保険分野に関する知識を身につけ、理解を深めることは今後ますます重要性が高まってくると考えています。今回の学習を通じて学んだことは、現在携わっている仕事の中でさらに活かせると思いますし、何よりも自信を持って相談に乗ったり、アドバイスしたりすることができることが大きな成果だと思っています。

自分自身も現在の会社はいずれ定年を迎えることになりますが、定年後も、機会があれば、これまでに得られた年金等の知識を活かした仕事に就いて、少しでも社会に貢献できればと考えています。

これから受験を検討される方、合格を目指す方へのメッセージをお願いします。

年金検定1級は、年金検定2級に比べて難易度も高く、合格するためにはそれなりの学習が必要になりますが、合格するだけの十分な価値はあると思います。また、試験に合格することも、もちろん目的の1つですが、合格に向けて学習をしていく過程で学ぶことも多く、年金制度や医療保障制度をはじめとした社会保険に対する視野が広がり、興味も深まると思います。十分に実務にも活かせる検定試験だと思いますので、2級に合格されて、1級の受験を迷われている方、2級では少し物足りないと感じられている方は、ぜひ年金検定1級にチャレンジされてはいかがでしょう。