ごえんをつなぐコラム

【年金】「年金生活者支援給付金」という制度をご存じですか?

DATE26.07.17

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの横川由理です。

「年金だけでは生活が苦しい……。」

そのような高齢者の生活を支援するために設けられているのが、「年金生活者支援給付金」です。

この制度は、年金額やその他の所得が一定以下の方に、年金に上乗せして給付金が支給されるものです。しかし、制度そのものを知らない方も多く、「自分が対象とは思わなかった」という声を聞くこともあります。今回は、この制度についてご紹介します。

対象となる方

老齢年金生活者支援給付金を受けるためには、次の3つの条件をすべて満たす必要があります。

・65歳以上で老齢基礎年金を受給していること
・世帯全員が住民税非課税であること
・前年の年金収入額とその他の所得の合計が一定額以下であること

所得基準は、生年月日により異なります。

1956年(昭和31年)4月2日以降生まれの方
老齢年金生活者支援給付金:809,000円以下
• 補足的老齢年金生活者支援給付金:809,000円超909,000円以下
1956年(昭和31年)4月1日以前生まれの方
• 老齢年金生活者支援給付金:806,700円以下
• 補足的老齢年金生活者支援給付金:806,700円超906,700円以下

補足的老齢年金生活者支援給付金は、年金生活者支援給付金の所得基準をわずかに超えた方に対して、所得に応じて給付額を調整して支給する制度です。

給付額の算出

給付額は一律ではなく、国民年金保険料を納めた期間や、保険料の免除を受けた期間に応じて決まります。

たとえば、次の場合を考えてみましょう。

・保険料納付済期間 240か月
・全額免除期間 60か月

保険料納付済期間分:5,620円×240月÷480月=2,810円
保険料免除期間分:11,768円×60月÷480月=1,471円

合計で月額4,281円の給付となります。

月4,281円というと、それほど多くないように感じるかもしれません。しかし、年間では約5万1,000円になります。年金生活では、決して小さい金額ではありません。

毎年9月以降のお知らせを確認しましょう

年金生活者支援給付金は、対象となる可能性がある方に対して、毎年9月頃から順次、日本年金機構よりお知らせが送付されます。案内が届いたら、そのままにせず内容をよく確認しましょう。手続きが必要な場合は、期限内に請求することで給付金を受け取ることができます。

また、「以前は対象ではなかったけれど、今年は対象になった」というケースもあります。収入や所得の状況によって対象となるかどうかは毎年判定されるため、「去年届かなかったから今年も関係ない」と決めつけず、確認をしてください。

たとえ、毎月数千円でも、継続して受け取ることができれば家計の助けになります。老後資金づくりというと、資産運用や貯蓄に目が向きがちですが、「受け取れる制度をきちんと利用する」ことも大切です。助かることに年金生活者支援給付金は、要件を満たす限り、一生涯に渡って受け取ることが可能です。

公的な制度は、自分で確認し、申請手続きをしなければ利用できないものがほとんどです。。日本年金機構から届くお知らせを見逃さず、ご自身やご家族が対象になっていないか、この機会にぜひ確認してみてください。

 

ファイナンシャルプランナー
横川 由理

 

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