ごえんをつなぐコラム

【DX】みんなの困りごとの話⑦ ~ 業務の自動化と生成AIの活用 ~

DATE26.05.18

皆様、こんにちは。資格の学校TACで、DX経営アドバイザー検定試験の対策講座講師(実践編)を担当している、中小企業診断士・ITコーディネータの木佐谷康です。

今回から4回に渡り、多くの企業に共通する汎用的なプロセスについて見ていきます。

今回のテーマは、コピペや検索などを減らす業務の自動化と生成AIの活用のお話です。

コピペや検索などを減らして付加価値の高い業務に集中したい

多くの企業で課題として挙げられるのが、EメールやExcel、PDFなどから業務システムに転記をする作業や定期的な報告書の作成業務など、手間のかかる作業の自動化です。

特に中小企業では、FAXによる注文や紙による指示書など、データそのものがデジタル化されていない環境が多いため、どうしても人の介在が必要になっています。

転記時のミスや業務の属人化などの問題につながるケースも多く、ストレスが多い、休みにくいといった働く環境への影響も懸念されます。こうした作業を自動化する際に有効なのが、RPA(Robotic Process Automation)やノーコード・ローコードツールです。

RPAは、人間がPCを使って行う検索や転記、集計といった作業をロボットに任せることができるので効率化が図れるほか、24時間365日いつでも働いてくれるため生産性の向上にもつながります。

ノーコード・ローコードツールは、プログラムのコーディングが不要、または少しの記述だけでシステム開発が可能になり、業務部門が自分たちで必要なシステムを構築することができます。

このような自動化ツールを活用することで、定型的・定期的な作業はパソコンに任せて、人間はより付加価値の高い顧客対応や戦略立案などの業務に集中することができます。

生成AIは、文書や画像を生成するだけじゃもったいない

近年の生成AIの進化は目覚ましく、まさに日進月歩の勢いで機能強化されています。文章作成に関しては、ブログやSNS、メルマガなどの文章作成や会議の録音データの文字起こし、報告書や企画書の作成など、既に多くの中小企業でも活用されています。

画像生成の分野では、広告用の画像、製品のモックアップ、ウェブサイトのレイアウト案などを生成AIに作成させ、デザインの初期段階にかかる時間を短縮できます。

生成AIを活用する際は、情報漏洩や著作権の問題、ハルシネーションと呼ばれる誤情報生成のリスクなどに注意する必要があります。

最近では、Microsoft Copilot やGoogle Geminiなどの法人向けサービスの中には、入力データを生成AIモデルのトレーニングに使用しないことをライセンス規約の中で明記しているサービスも登場しているので、企業内で活用するシーンがよりいっそう広がっていくことが想定されます。

また、中小企業の生成AIの活用方法として今後有望と思われるのが、コード(プログラム)生成です。既にITベンダーの中では、生成AIを活用したプログラミングが行われており、コード生成に適したデータセットを生成AIに学習させることでハルシネーションのリスクを低減させています。

中小企業でも、Excelマクロやノーコード・ローコードツールのプログラミングであれば十分に生成AIを利用可能です。

Microsoft 365やGoogle Workspaceは、Power AutomateやGoogle Apps Script (GAS) といった自動化ツールが含まれており、自動化ツールへの指示を生成AIで作成することで業務効率化が図れます。

Microsoft365を例にとると、Outlook(Eメール)で受け取った添付ファイルをOnedrive(クラウドストレージ)上の特定のフォルダに保存し、担当者にEメールで通知するといったように、プラットフォーム上でデータを連携するためのコードを生成AIに作成してもらうことで、複雑な業務の自動化も実現できます。

生成AIを自社のプログラマーとして活用してみてはいかがでしょうか?

 

DX経営アドバイザー講座講師
木佐谷 康

 

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