ごえんをつなぐコラム

【DX】みんなの困りごとの話⑪ ~ 店舗運営のDXは身近なツールの導入と連携から ~

DATE26.10.01

皆様、こんにちは。資格の学校TACで、DX経営アドバイザー検定試験の対策講座講師(実践編)を担当している、中小企業診断士・ITコーディネータの木佐谷康です。

今回から、中小企業がDXを進める際に相談の多い困りごとについて、業務や業種別に見ていきます。みんなの困りごとシリーズ第11回のテーマは、店舗運営に関する困りごとです。

店舗運営あるある:予約対応やレジ締め、シフト作成に追われる日々

飲食店や美容院など、顧客からの予約を受け付ける業態や小売店などの店舗運営において、日々の現場業務にかかる時間や手間は多くの経営者が抱える共通の悩みです。

例えば、営業中の忙しい時間帯や店休日、夜間などに電話での予約電話が入ると、目の前の接客がおろそかになったり、予約を取りこぼしたりしてしまいます。また、閉店後に毎日行う手作業によるレジ締め作業は、つり銭の数え間違いや不正のリスク、担当者の精神的・肉体的負担につながることも少なくありません。

さらに、従業員やパート、アルバイトからのシフト申請を取りまとめ、それぞれの希望やスキル、担当業務に合わせて毎月シフトを作成・調整する業務も、多くの時間と手間を費やす属人化しやすい業務のひとつで、店長業務の大半を占めるという声をお伺いしたことがあります。

これら店舗運営におけるアナログな業務は、人手不足が深刻化する中で多くの手間や負担となり、現場の非効率を招く大きな要因となっています。

デジタルツールの活用と連携がポイント

こうした店舗運営の課題を解決するために、近年多くの便利なデジタルツールが登場しています。

まず予約管理システムは、忙しい時間帯や休日でも24時間365日いつでも予約を受け付けることが可能で、ダブルブッキングを防ぐこともできます。これにより顧客の利便性が向上するだけでなく、過去の予約履歴や来店回数からリピーターを育成するためのマーケティング施策を検討することも可能になります。

選定の際は、数多く提供されているシステムの中から自社や顧客のニーズに合ったものを選び、自社サイトへの埋め込みや決済サービスとの連携機能を活用することが大切です。

次にPOSレジとキャッシュレス決済です。POSレジは販売実績や売上をリアルタイムに管理してレジ締めを効率化し、時間帯や天候による売上分析、売れ筋・死に筋の分析などを通じて業務改善を図ることができます。

また、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済を導入すれば、訪日外国人や手持ちの現金がない顧客の獲得、キャッシュレス決済事業者が行う各種キャンペーンを通じて販売機会の拡大が期待できます。

現金の取り扱いが減ることで、つり銭間違いやレジ締め時の確認作業の効率化、不正の抑止にもつながります 。これらは、クラウド会計やオンラインバンキングといった会計業務の効率化を図るITツールと連携させることで更なる効果が期待できます。

導入の際は、決済手数料や入金タイミングによる利益率、資金繰りへの影響、電源やインターネット接続などの設置環境を整備・確認することが注意点として挙げられます。

最後に検討したいツールが、シフト管理システムです。PCやスマートフォンから申請されたシフトを時間帯や曜日の希望、スキルに合わせて自動反映し、シフト作成や調整、共有の手間を省いてくれます。勤怠管理システムや給与計算システムと連携すれば、さらなる業務の効率化が図れるでしょう。

店舗運営のDXは、それぞれのツールの特性や導入効果を理解し、他のシステムやツールと連携しながら進めることが重要です。

 

DX経営アドバイザー講座講師
木佐谷 康

 

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